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パッチ1.17でアナに復権の兆し?OMNICMETA調べ


パッチ1.17でナーフされたマーシー、一方で強化されたアナですが、1.16との比較でデータ的にこの二人にどのような変化が見られたのか?Omnicmetaによる分析リポートです。

1試合あたりの蘇生人数

蘇生についてはゲームに必要なメカニクスなのかという議論はあるものの、ブリザードが約束していたように、蘇生人数はデータ的に見れば1.16よりもティアー全体では-20%ほど減少しそのインパクトは減少している。蘇生数の低下は低ティアーになるほど顕著で、ブロンズでは-23%減少している一方で、グランドマスターでは-15%に留まっている。言い換えると、1.17で蘇生は実行するのがより難しくなり、マーシーのスキルキャップが上昇したとも言える。

ただし、こういった変化はあるにしても、リワーク前のパッチ1.15と比較すれば蘇生はいまだに強力であり、蘇生数は1.17においてもリワーク前に比べれば40%以上も多い。1.17とリワーク前の蘇生では用途に違いこそあるものの(チームファイト序盤でのキルを帳消しにするvsチームファイト終盤でのマルチ蘇生)、1.17でトーンダウンしたとはいえ、蘇生は通常スキルになったことでいまだにパワフルなスキルであることに変わりはない。

アナの1試合あたりのダメージ

アナのライフルはダメージが17%強化されているが(60→70)、1試合あたりの平均ダメージはティアー全体で5%増に留まっており、パッチ前に期待されたものからは大きくかけ離れている。同様にアナのキル(Elimination)も5%の上昇に留まっている。数字的に見ればバフのインパクトは大きくはないのの、つまるところアナはメインヒーラーであり、ダメージやキルの上昇といったものを高望みすべきではないのかもしれない。

概してアナの変化は統計的なものよりも感覚的な影響が大きいように思える。アナのオフェンス面が強化されたことにより、アナを警戒し以前ほど相手チームがアグレッシブに攻められなくなったことがチームファイトに影響している可能性もある。特にファラやフランカーは以前よりも保守的にプレーする必要があるかもしれない。

使用率

今回の変更がメタに影響を与えたかと問われれば、確かにメタにも大きく影響を与えている。アナの使用率は低ティアーで25%上昇し、高ティアーでは40%も上昇している。大雑把ではあるがアナは全てのマッチのほぼ半分で使用され、最も使用率の低かったヒーローから最も使用率の高いヒーローのひとりになっている。このアナの上昇に奪われる形でマーシーの使用率はもはや100%ではなくなっている。尚、ルシオとゼニヤッタに関しては変更前と比較してもほぼ横這いとなっている。

マーシーはどのゲームにおいても常に必要な存在ではなくなっている。この傾向が一時的なものかはまだ分からないが、アナの不在を嘆いていたプレイヤーにとっては喜ばしいトレンドといえる。

勝率

今回の変更でアナの勝率は全ティアーで上昇しており、低ティアーで3%、高ティアーでは5%伸びている。前述したように数字的な影響は見て取れないものの、もはや「ゴミヒーロー」と言われるようなことはないだろう。マーシーについては勝率に大きな変化は見られず、高ティアーに至っては3%ほど伸びている。今回の変更でマーシーの勝率が大幅に下がることが予想(期待)されていたが、今のところ思惑どおりにはなっていない。

マーシーの勝率はブロンズで48%、グランドマスターで56%に及ぶ一方で、アナの勝率はブロンズで42%、GMで50%となっている。マーシーは引き続き非常に強力なヒーローであり、アナの勝率は伸びてはいるものの、ゲームに与えるインパクトは今尚限定的と言える。

まとめ

議論の余地はあるかもしれないが、マーシーは弱体化後もこのゲームでベストなヒーローであり続けている。アナについては現時点でのは評価は難しい。特にトリプルタンクメタ時代のようにアナの評価はメタやコンポジションに大きく依存している。とはいえ、アナに回帰しているプレイヤーは増えており、マーシーも以前ほどのマストピックではなくなっている。ランクマッチもあと数日で新ヒーローのモイラが解禁されるためサポート枠の争いはより激しくなり、サポートヒーローだけでなくヒーローメタにも大きな動きがあることだろう。